小売業の品管
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簡易同定キット

臨床由来の菌株は典型に近い性状を示すが、食品由来のものはそんなのばかりではないと聞いた記憶があります。
使い始めの頃は、これが万能のものだと思って使っていましたから、訳のわからない結果が出ることは当たり前でした。
で、同じことを今は新人さんがやっている・・・人の振り見て我が振り直せ・・・
最近、その新人さんが、基準を超えた一般生菌数の平板から拾ったグラム陽性・カタラーゼ陽性のコロニーを簡易キットでListeria monocytogenes と同定してくれました。検査コードから結果を見ると間違いなくListeria monocytogenesだが、マンニットを分解してるよ・・・鏡検すると特徴的な運動性はあるし反射光で見ると青緑色だし・・・・マンニットを分解する特異株かとも思いましたが、再度純培養して食品衛生検査指針記載の方法と、簡易キットで同定しなおしてみると両方ともListeria grayiとなりました。菌が弱っていたか、菌液が薄かったか反応の読み方がおかしかったか・・・・判定したキットの現物を見てないので何とも言えない・・・・・

うまく結果が出なかったときは・・・・
○菌液の濃度があってない
純培養で、菌の発育が悪いとき、アセって少量の菌で仕込むと、ロクな結果にならない事が多い・・・・とすると、このような場合、検査コードが一致している菌名も本当に正しいんだろうかといった疑問が・・・
指定の濃度より薄ければ、当然反応が弱くなる事が考えられます。濃すぎた場合は希釈せよと指示がある簡易キットもあるので、酵素の反応やなんかは濃すぎてもよろしくない事態になる場合があるんでしょう。
それに懲りて、当方では、キットに付属しているブロスのネジ口試験管にマクファーランド比濁計標準を作っておいて濃度をあわせています。目的の標準だけではわかりづらいので、その前後の濃度も作成し、比較しています(比色計が欲しい・・・・・)
○菌が溶けきってない
既に同定できている菌を、ブロスの中で菌が溶けきってない状態で植えたら、異常な結果になってしまいました。各ウエルの菌数が大きく違えば、反応の速さも変わってきて当然か・・・その後は心を入れ替え、溶けにくい菌はガラスビーズで均一にしています。詳しくはベクトンから販売されている「好気性芽胞形成菌の図鑑」を参照ください。
○純培養の培地があってない
通常、キットでは純培養で使用する培地が指定されています。これ以外のものを使用すると結果は保証外ということでしょう。キットによっては、指定された純培養の培地でも、種類が違うと判定のコードが違ってくるものがあります。適当な培地を使うと、余計な培地成分を持ち越したり、余計な炭水化物が入っていると菌体自体が酸性に傾いたりと、あんまりいい事はなさそうです。
○判定がわかりづらい
一番厄介なのがこれですか・・・他の項目は注意すればいいことですが、微妙な色は、見る人によって判断が異なるというのが悩ましい。簡易キットといいながら、実は結構熟練が求められる・・・・糖の分解など、菌によって最終pHは異なるでしょうから、例えば色見本に従い、赤~オレンジは糖分解陰性、山吹色~黄は陽性とするより、相対的な色調で判断したほうが正解のような感じがします。判定の結果が、その後の対応に大きな影響を及ぼすときは2~3種類のキットを用いて判断するようにしています。(バイオテストが製造中止になったのは痛い・・)

キットだけでは発酵・非発酵、運動性やガスの発生、オキシダーゼ、カタラーゼなどは判りません。ですから基本は生化学的性状で、補助的に簡易キットを使うとし、大きな間違いをしないようにしています。

その昔、簡易キットを使い始めたばかりの新人さんが、食肉製品から取れた菌を同定し「結果はYersinia enterocolitica でした」・・・・・またなんかミスったなと思ったら、ほんとにYersinia enterocoliticaだった・・・・・
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