小売業の品管
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kumamusiです。 某小売業で、品質管理をやってます。 コメント、リンク歓迎です。

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異物混入 その2

異物で最も多いのが、やはり毛髪でしょう。
毛髪・獣毛髪と紛らわしい繊維を見分けるためには、両手の指でつまんで引っ張って、常に一方向に滑るようであれば毛髪・獣毛。そうでなければ繊維である可能性が高くなります。

何の毛だかあたりをつけるためや、引っ張ると切れてしまいそうに細い時、毛髪・繊維の見分けが付かない時など、スンプ法で検鏡します。本来ならスンプ板、スンプ液を使用しますが、当方ではスライドグラスと接着剤を使用しています。平面の形状を観察するには、専用のものを使用するのがいいんでしょうが(でないとそのまま接着されてしまいそうな・・・・)当方では主に毛髪・繊維なので、これで十分。

接着剤

使用する接着剤いろいろ。速乾性でない木工用の接着剤が一番いいような・・・・・

スライドグラスに接着剤を塗ります。

スライドグラス

今回は、アラビア糊で…

これを指で広げ、毛髪・または繊維をスライドグラスに載せ、再度、指でこすります。
毛髪


数分間放置し、接着剤が乾燥したらピンセットで毛髪・繊維を除いて検鏡します。
異物

透明で細いナイロン状の異物を見てみると、犬の毛のようでした。

せっかくだから、職場の中の犬と猫の飼い主に協力をお願いしたら、家の中・外で飼ってるに関係なく、皆さん服、ズボン、バック、靴の中からそれぞれの毛が取れること取れること・・・・・
猫

ちなみにこれは猫の毛。


その昔、調理した商品から毛が出てきたとのクレームで、お詫びに行った担当者が帰ってきて・・・「ドアが開いたら、犬が5匹出てきました・・・(-_-;)」
最近では、イチゴのパックの中に毛の塊が入ってたとのクレームで、検鏡すると典型的な猫の毛・・・・・生産者の農家に聞くと「すいませ~ん。ハウスの中でネコがケンカしてました~・・・」・・・・って・・・(--メ)
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サルモネラ

普通に直接法でやっていれば、お目にかかれる菌ではありません。
でも、たまには生やしてみないと、やり方やコロニーの形を忘れてしまう・・・・で、年に1回程度、実際に食品から検出することを行っています。
検体は、やっぱ鶏肉でしょう。当方の店舗も含め、他の量販からも産地が異なるよう10パックほど買い込んできて、まとめてサルモネラ、カンピロバクター、リステリア、エルシニアの試験を行います。その時々で陽性率は違いますが、全部外してしまうことはありません。

で、サルモネラ。
食肉製品の試験法は、平成五年三月一七日:衛乳第五四号で定められており、EEMで前増菌、セレナイトブリリアントグリーンとセレナイトシスチン又はハーナー・テトラチオン酸で増菌し、MLCB、DHLで分離することになっています。
液卵は、平成一〇年一一月二五日:生衛発第一六七四号で、 L-システィン(0.2g/リットル)又はFeSo4・7H2O(64ml 『?mgの間違いらしい』/リットル)加BPWで前増菌。ハーナー・テトラチオン酸、RV培地を使用し、硫化水素産生用・非産生用2種類の培地で分離します。

その昔、前増菌のあるなし、増菌培地(セレナイト、セレナイトマンニット、セレナイトブリリアントグリーン、ハーナー・テトラチオン酸、ラパポート)と選択培地(DHL、SS、BG、MLCB)をそれぞれ組み合わせて、検出率の違いを試してみた事がありました。サルモネラと、それと紛らわしい硫化水素産生のシトロバクターを混ぜて添加回収を行いましたが、100%確実に検出できることはありませんでした。大体、60~90%程度で、最も良かったのがEEMで増菌後、新培地学講座のやり方で数白金耳ラパポートに植え、培養後MLCBに画線といったやり方でした。まあ、食品からなら、これで十分であろうと判断しましたが、確実に検出率を上げるには
・前増菌を行う。
・複数の増菌、選択培地を使用する。
・そして平板に生えた疑わしいコロニーはなるべく数多く拾う
といった当たり前の結論となりました。これを試したとき、数百本の確認培地にサルモネラ・シトロバクターを植えたら、翌日、部屋の中で目がチカチカ。ふ卵器の通気口が硫化水素で黒くなっていた・・・・培地を滅菌したときも発生するガスのためか咳が止まらなくなって大変・・・・

しかし、最近はいい培地が出てきて隔世の感が・・・・

規格基準で試験法が決まっている物はその方法で行いますが、当方では液卵は検査の対象にないし、食肉製品も実際は大腸菌群で評価しているので、サルモネラの前増菌からの試験は、年に数回です。食品にも色々あるので、公定法で決まっている物以外はBAMに従っています。こちらでは検査するものによって前増菌の方法が変わってきます。

前増菌で一晩培養して、菌の発育が見られなければそれで終わりにします。
なんか生えているようであれば、増菌培地へ。しかし、BAMでは使用しませんが、亜セレン酸の入っている培地は後始末が面倒・・・・

で、これも植え替えた後、一晩培養し発育が見られなければここでおしまい。
なんか生えてるようであれば、平板に植え替えます。

日常のルーチン(直接法)だと、使用する平板は栄研のESサルモネラ(Ⅰ)のみで、生えてきた黒色コロニーをアスカ純薬のスワブカラーで採って、反応が陽性と出ればサルモネラ陰性としています。しかしちょくちょく本物が生えてくるようであればOXOIDのOBIS Salmonellaを使ったほうがいいかもしれない・・・後の工程が楽なような・・・・・大量に生えてきたときは、代表的なものを5個拾い、通常は純培養、スワブカラーとなります。
増菌したときは、更にDHLを使用しスワブカラーを使用せず確認培地へ。これは、釣菌可能なものはすべて拾うためです。また、DHL上の透明なコロニーもつついてやります。使用する培地はTSI、LIM、SIM、VP、TSA斜面です。SIMは拾うコロニーが多いとき、IPA反応でサルモネラでないものをはじくため使用しています。別に無ければ無くても・・・・・ここで、LIMが陰性で、他の性状がサルモネラと一致してればスワブカラーを使用します。
これで通しとなれば、O多価・O1多価血清で凝集を見てやり、どちらかが陽性であれば決まりです。

とか何とか書いていると、昨日の朝刊に某量販から米国産ピーナッツバター回収の社告が・・・米国で、ピーナッツバターによるサルモネラの食中毒が発生しているとの事。

http://www.fda.gov/bbs/topics/NEWS/2007/NEW01565.html

・・・・ピーナッツバーターを前増菌すると・・・・EEMには界面活性作用がある胆汁末が入っているとはいえ、35℃で培養すると水と油に分かれて、なんだかうまくいかなさそう・・・・BAMにも油脂製品の試験法は出てないが、肉と同様、界面活性剤を添加すれば、うまく脂肪分が分散してくれるかな・・・・・などと・・・・

コンウエイユニット

水分活性が規格基準で決まっている商品もありますが、当方では、微生物と水分活性併せて品質を評価する商品があります。
農産加工品や和菓子など、セレウス菌などがある程度しょうがないと思えるものは、一定の水分活性以下なら問題なしと判断しています。
また、検査で「あわわっ!!」となったとき、その食品の中で問題の菌が増殖できるか・毒素を産生出来るか、水分活性で判断が出来る場合もあります。

以前はコンウエイユニットを使用して測定していましたが、あるとき水分活性が1を超える商品が・・・・・何度やっても1を超える・・・・「平成五年三月一七日 衛乳第五四号」にもあるように、コンウエイユニットで測定できるのは、アルコール等揮発性物質の影響を受けない場合に限られ、包装時などにエタノールが使用されている商品では、異常値が出ることがます。
しょうがないので測定機を買いました。水分活性測定機で有名どころはロトロニックとノバシーナあたりですが、「予算はこれだけ!!」で、出血大サービスのノバシーナに・・・・まあ、こっちのほうが何度も使える校正用の標準がついてるし・・・・おかげで、短時間で試薬の後始末も気にせずに測定する事が出来るようになりました。ついでに予測微生物モデルを使うときにも重宝したりして・・・・

しかし、コンウエイユニットはまだ現役で、揮発性塩基体窒素の測定を行っています。慣れてくれば手軽に検査できるので、肉や魚が腐っている・変な味がする・古いなどのクレームに結構迅速に対応できます。

プレートMPN

使えるような、使えないような・・・昔、発酵食品など菌数が多いと思われる物を対象に考えられた方法らしいですが、当方では主にミスラー法の代わりに用いています・・・・・ミスラー法より数がしっかりわかるし・・・・・

ミスラー法のやり方は、新培地学講座や臨床微生物迅速診断研究会のサイトに詳しく出ています。御参照ください。

臨床微生物迅速診断研究会
http://www.jarmam.gr.jp/index.html

食品や菌は、適当なところまで段階希釈します。平板のコロニーは1μlのディスポのエーゼで拾っています。これでコロニーを拾うと、普通の桿菌で8乗、ブドウ球菌では9乗ほど取れるので、簡易キットの菌液調整にも使用しています。添加・回収を行っても1オーダー程度のずれですんでしまう・・・・
これを段階希釈ごとに区画を区切った平板上に一定量滴下します。当方では平板を5つに区切って滴下しますから、MPN5本法と同様です。マイクロピペットを使用し、10μlずつ滴下します。しかし、段階希釈した試験管からマイクロピペットで直接吸うのは、かなり神経を使う作業なので、数が多い時や、気合が入らない時は、検液・菌液をマイクロプレートに移して作業しています。

プレートMPN

こんな感じで蒔いています。

いっそのこと、マイクロプレートで段階希釈をすればと思いますが、まだ検討してません。培地を角型シャーレに作って、マイクロプレートとマルチチャンネルピペットで段階希釈し蒔いていけば早いかもしれない・・・しかし、滅多にやる作業でもないし・・・・

で、生えてきたらMPN表で菌数を求めます。

以前紹介したBAM
http://www.cfsan.fda.gov/~ebam/bam-a2.html
ここの下のほうにExcelのspreadsheet版のMPN表があります。

もしかして、抗生物質試験用パルプディスクやペニシリンカップを使用すれば、1枚の平板でもっと多くの区画が取れるかもしれないし、1区画に100μ蒔けるかもしれない・・・・思いつきです・・・・・



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